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1) 行動経済学者と起業家は同じことを言う: 感覚や情緒にうったえる“クールな”製品に人びとは惹かれる
ファッションの購買動機は合理的ではない。自分が持ってるすべてのMP3がAppleの形式なら、誰でも分かるように、そのユーザはAppleブランドに幽閉されている。理性的な行動とは言えないが、多くの人が自ら進んでその牢に入る。しかし今やっと、彼らはそのことに目覚めつつある。そこで、App StoreやiTunes〔それしかない独占ショップ〕に対する不満が爆発する。
虫が這う方向を変えるのは、見ていておもしろい。でも、消費者行動の専門家である行動経済学者にとっては、それはちっとも意外ではない:
“選択は最初のランダムなアンカー(anchor)*によって決まることが多いため、消費者の選択と購買行動は、その製品から得られる本当の快楽や利便性を必ずしも反映していない…。”〔*: anchor, アンカー, ぱっと目がとまり心が惹かれる箇所や特徴、消費者の目や心を固定する‘錨(いかり)’。〕
これを書いたDan Arielyは、起業家たちに“ユーザ選好”について教えようとしているのだ。それは、学問的な分析作業によって理解が得られるものではない。たとえばうちが投資しているQypeは、単純に人が見て好きになる製品を作っている。
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